『桂枝加芍薬大黄湯』は便秘に悩む方の中でも、特に慢性的な便秘を解消する効果が期待できます。
体質や病気、年齢などの原因によって大便が固くなってしまい恒常的に便秘で悩んでいる方が服用の対象となります。
便秘の悩みがある方であっても、さまざまなパターンに分けることができます。
胃腸が弱いために『便秘・軟便・下痢』といった体調不良を定期的に繰り返したりする方がいる一方で、慢性的に便秘や下痢などの特定の症状に悩まされてしまっている人も存在します。
『桂枝加芍薬大黄湯』はあくまで『慢性的な便秘』の症状がある方が対象となっています。
漢方薬では服用の条件を確認することがとても大切ですので、自分の体質・症状に合っているか医師に相談するようにしましょう。
それではさっそく、『桂枝加芍薬大黄湯』の便秘解消に対する効果・効能や注意すべき副作用の症状などについて解説していきます。
『桂枝加芍薬大黄湯』の効果・効能
慢性的な便秘になっていると腸内に大便が蓄積されることで、大便そのものによる圧迫に感に加えて悪玉菌から発せられる有害なガスによっても腸内が強く圧迫されてしまうことになっていきます。
大便を排泄することには、悪玉菌や有害物質を体外に排出する重要な役割もあります。
その一方で、便秘で大便が溜まっている状態だと腸内環境が悪化していって悪玉菌が増殖してしまいます。
さらに、悪玉菌は大便内に含まれている食物繊維を発酵させる際に有毒ガスを生じさせるため、腸内でガスが溜まることによって、下腹部膨張感を感じるようにもなります。
こうした状況で『桂枝加芍薬大黄湯』を服用すると配合されている漢方に殺菌作用があるものも含まれているため、大便の排出を促しながら、同時に悪玉菌を減少させる効果が期待できます。
また、『桂枝加芍薬大黄湯』以外の漢方薬で便秘解消効果が期待できるものとしては、『乙字湯』というものもあります。
『乙字湯』は排便を促す効能だけでなく、便秘によって二次的に生じた『切れ痔』や『いぼ痔』などの症状も改善させる効果が期待できます。
『乙字湯』の便通作用や『痔』を改善させる効能に関する口コミや服用祭に注意すべき副作用等についてはこちらを参考にして下さい。
使用する際の注意点・危険な副作用
以上のように、『桂枝加芍薬大黄湯』の服用対象者はとても限定されており、自己判断で『桂枝加芍薬大黄湯』を使用してしまうと、効果よりも副作用ばかりが生じる場合もあります。
便秘解消の漢方薬ということで、胃腸が弱い方にも『桂枝加芍薬大黄湯』の服用を検討されている方がいるとは思いますが、胃腸が弱いために 便秘だけでなく軟便や下痢の症状も見られる方の場合には、『桂枝加芍薬大黄湯』の服用は適していないと言われています。
『桂枝加芍薬大黄湯』を服用する方は胃腸が健康であるにもかかわらず、体質や年齢などが原因で大便が固くなってしまい、慢性的な便秘になってしまった方のみが対象になります。
漢方薬にも副作用は存在し、特に体質に合わない漢方薬を服用してしまうと以下のような症状が発現してしまうと言われています。
- 皮膚に痒み・発疹が現れる
- 食欲不振
- 下痢、腹痛、吐き気
- 血圧の上昇
- 不眠症 など
上記の副作用を自覚した場合には、『桂枝加芍薬大黄湯』の服用を中止して数日間体を休めておけば体調が回復しますが、極稀に深刻な肝炎や肺炎を引き起こしてしまう場合もあります。
- 慢性肝炎
- 間質性肺炎
『桂枝加芍薬大黄湯』は効果が強い漢方薬のため、肝臓に対しての負担も大きいと言われています。
そのうえ、『桂枝加芍薬大黄湯』が体質に合わない場合は、長期的に負担をかけすぎたために慢性肝炎になるリスクもあります。
特に、肝臓は臓器の中でも『沈黙の臓器』と呼ばれ、症状が深刻化するまでは自覚症状が無い傾向にあります。
日常的に服用する漢方薬であるからこそ、しっかりと体質や症状に則したものを使うようにしましょう。
また、『桂枝加芍薬大黄湯』を服用している方の中で稀有に、肺を支える間質組織に悪影響が及ぶ場合があります。
間質組織は肺に供給される空気をろ過する役割があり、空気中の病原菌の体内への侵入を防いでいます。
しかし、間質組織が『桂枝加芍薬大黄湯』によって損傷を受けると、空気のろ過が円滑に行われなくなってしまい、引っ切り無しに咳をするようになったり、肺が硬化して呼吸困難になってしまうといった症状がでるようになります。
ここまで読んでみて、副作用が心配で漢方薬以外の方法がないかと感じたのであれば、浣腸による対症療法的な便秘対策もオススメしています。
コトブキ浣腸に関する口コミや効能についてはこちらの記事を参考にして下さい。
浣腸にはコトブキ浣腸以外では、イチジク浣腸も人気です。
イチジク浣腸に対する便秘解消効果の口コミなどについてはこちらの記事をご覧ください。
『桂枝加芍薬大黄湯は便秘に効果あり?≪口コミ&副作用も≫』の最後に
『桂枝加芍薬大黄湯』だけでなく漢方薬全般において言えることですが、漢方薬を服用する際には医師に相談して、体質や症状に合った漢方薬を選んでもらうことが大切です。
漢方薬を服用するようになると血圧の上昇や食欲不振といった副作用が見られますが、体質や体調に合わない漢方薬を服用し続けていると、慢性肝炎や間質性肺炎を発症させるリスクが高まります。
これから漢方薬の服用を検討されている方は、自己判断せずに漢方医からの判断に従うようにして下さい。
漢方薬による体質改善についてはコチラのブログ記事で詳しく解説しています。
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